「伊豆半島の最先端にある南伊豆町で、最先端のドローン技術を発信する」ということから、6月14日(水)「フリークスガレージ南伊豆校」が開校しました。「フリークスガレージ南伊豆校」は、日本で初となる陸・海・空の遠隔操縦機(ドローン)すべてが学べる学校です。ここでは、主に中小企業や官公庁など、すぐにドローンを業務で使う方のための合宿形式の訓練を行っています。安全に業務を遂行するための知識・技術の習得を目的とし、最短で現場に出られるドローンパイロットを育成しています。
2023年6月15日「静岡第一テレビ」放送
【ドローンスクール】静岡・南伊豆町に開校 パイロットの経験不足解消へ…
フリークスガレージ南伊豆校 開校式の様子
南伊豆校 開校の背景
近年、ドローンの誤った理解や使い方、教育の結果、よくニュースでも報道されるように、機体の墜落事故や違法行為による検挙が増えています。大手メーカーが作る機体でさえも、墜落事故を起こしているのが現状です。もちろん機体の性能の良し悪しもありますが、ほとんどの事故や違法行為は、パイロットの知識・技術不足が原因です。
参考:警察・消防に配備の国産ドローン「蒼天」、不具合で運用停止…4月に墜落事故
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220706-OYT1T50015/
参考:令和4年度 無人航空機に係る事故等報告一覧(国土交通省「事故等の報告及び負傷者救護義務」より)
https://www.mlit.go.jp/common/001585162.pdf
なぜ事故や違法行為が増えているのかというと、ドローンの安全に対する教育が不足しているからです。現在、ドローンの操縦を教える「ドローンスクール」は、日本に約1,400校あると言われています。しかし、ドローンスクールが増えれば増えるほど、事故や違法行為も増えているのが現状です。
参考:国土交通省の公表資料
https://www.mlit.go.jp/common/001220070.pdf
https://www.mlit.go.jp/koku/content/001427976.pdf
ドローンの事故や違法行為を防止するには、「現場経験の豊富な講師による本格的な訓練」が必須です。フリークスガレージは、これまで約20年ほど、安全にドローンを飛ばせて仕事で活躍できるパイロットを育成してきました。とくに2014年頃からは、埼玉県秩父地方にスクールを構え、毎月全国から延べ450人以上が通うまでに成長できました。しかし、秩父は山に囲まれた地方なので、訓練内容に限りがありました。より本格的な訓練をするには、風の通りがよく近くに海がある環境が理想的でした。
そこで本格的な訓練ができる場所を探していたところ、今回、南伊豆町で廃校をお借りでき、「南伊豆校」として開校できることになりました。開校のきっかけは、生徒の中に警視庁勤務の警察官で、近く退職が決まっていた山田一仁(60)氏がおり、彼の実家が南伊豆町だったことがあります。山田氏の働きかけにより町長の岡部克仁氏と話し合いの場を設けられ、2023年4月18日 に南伊豆町と「包括連携協定」を締結できました。
参考:下記「南伊豆町との包括連携協定書 調印式」の様子
ドローン(陸海空の遠隔操縦機)で地域や企業の問題を解決「2023/4/18 南伊豆町との包括連携協定書 調印式」の様子
今後は、ここ南伊豆校でも、より安全にドローンを業務利用できるパイロットを育成していきます。南伊豆町は伊豆半島の先端にあるので「最先端から最先端のドローンの取り組みを発信」していきます。これからも、秩父校と合わせて、フリークスガレージをよろしくお願い致します。