※今回は訓練のため浮き輪を一つだけ落としました。しかし、浮き輪は機体に何個も付けられます。実際は、救助者の周りに何個も浮き輪を落とせるため、救助率はさらに上げられます。
7月22日、午前10時30分、静岡県賀茂郡南伊豆町の弓ヶ浜(ゆみがはま)で、ライフセーバーとフリークスガレージの共同で、ドローンによる水難救助訓練を実施しました。今回の取り組みは、南伊豆町の岡部町長や地元のライフセーバーさんから、「ドローンを使った水難救助はできないか?」と、私たちに依頼があったことがきっかけで始まりました。もともと私は、普段から災害現場の調査でもドローンを飛ばしているので快く引き受けました。
夏のシーズン、海岸では海水浴客の水難事故が多発するため、迅速な救助活動が必須です。しかし、ごった返す人混みの中、訓練を積んだライフセーバーさんでも、発見は難しい場合があるようです。また、要救助者を見つけても、そこまでたどり着くまでにどうしても数分はかかってしまう。時間が経てば経つほど、溺れている人はパニック状態になります。そういうことから、「何かよい方法はないか?」という相談を頂きました。
そこで私たちは、スピーカーや浮き輪を搭載したドローンによるデモを、地元の警察や海上保安庁、自治体職員などに見ていただくことにしました。まずスピーカーを積んだ機体で、「今から救助に向かいます」「浮き輪を投下します」など、救助者に声かけをします。そして、浮き輪を積んだ機体を飛ばし、救助者のを近くまで行き、浮き輪を落とします。これだけでも、ライフセーバーがたどり着く数分の間、救助者に安心してもらえます。
こうした私たちの取り組みが、日本の海での事故減少につながれば幸いです。このページに当日の映像がありますので、よければご覧になってみてください。ドローンの可能性を目の当たりにできるかと思います。
『溺れた人をいち早く救助
浮き輪搭載ドローンを使った水難救助訓練』
静岡 南伊豆町「テレビ静岡」
『海開きにあわせてドローン
活用救助のデモンストレーション』
静岡 南伊豆町「静岡第一テレビ」