生徒のUAVの操縦を見ていると、「頭で操作を考えながら飛ばしているな」と感じることが多々あります。考えながら飛ばしていては、何か突発的なことが起きたときに対処できません。自転車や自動車を運転するときに考えながら操縦していませんよね。もしハンドルはこう、アクセルはこう、ブレーキはこうと頭で考えていたら、まともに運転はできません。そのようなときにこそ、事故や墜落が起こります。
頭でイメージした通りに機体を飛ばすには、いろいろな練習方法がありますが、お勧めは「ラジコンフライトシミュレーター」(RealFlight)です。シミュレーターがあれば、家にいながら何十種類の機体(マルチコプターやラジコン固定翼機、ラジコンヘリコプターなど)を操縦できます。例えば、マルチコプターを使ってチャレンジモード(難しいモード)に取り組むと、より自分の思った通りに操縦できるようになります。また、ラジコンヘリのホバリング練習もやってみてほしいです。非常によい指鳴らしになりますので。
とはいえ、ただひたすらシミュレーターで練習していてもダメです。シミュレーターばかりやっていた人が久しぶりに「UAVステップアップ講習」に来て飛ばすと、明らかに悪い癖が見て取れます。おかしな指使いや機体の動きになっている。この前はできていた操縦が今はできなくなっている、なんてことがあります。
指の動き、機体の動きは、定期的にインストラクターが見ないと本当に下手になります。UAVは、車と違って非常に繊細な操作が要求されます。小さな悪い癖によって大きな事故を起こす、なんてことがあります。悪い癖をつけないために、「UAVステップアップ講習」があります。
また、「UAVフィードバック動画」(インタビュー動画撮影にご協力いただいた方のサービス)でも、私が生徒の手元と機体の動きをじっくりと見て、フィードバックをお返しできます。ぜひ、こうしたサービスをバンバン活用して、悪い癖がつかないようにしてください。
もちろん、遠方などでなかなか講習会場に来られない場合はシミュレーターを活用してもらいたいのですが、その場合でも、機体選びが適当ではいけません。機体は何十種類もありますが、実は初級者にはこれ、中級者にはこれ、上級者にはこれというものがあります。機体選びを間違えていると、練習をすればするほど悪い癖がつきます。そう、独学は本当に難しいのです……。
そこで、今回のオンラインセミナー、テーマは「ラジコンシミュレーターの活用術」です。自分のレベルに合った機体選びからチャレンジモード、お勧めの練習方法などを解説します。また、実際に動かしている画面もリアルタイムでお見せいたします。ぜひご参加ください。