――ドローンを始めたきっかけは?

年齢が、定年に近くなってきました。自分の力でできる仕事を探したときに、例えば、パソコンのプログラミングだと頭が追いつかないなと。そうした中、ドローンのことを知り合いから聞きました。ドローンは、これから伸びていくものなので、今の私でも勝負できるんじゃないかなと。それで、まずはドローンスクールで、自分のセンスとかを確認してみたいなと。そう思ってこちらに応募したのがきっかけでした。

ドローンの仕事を念頭に置いています。こちらのドローンスクールや生徒の皆さんと接していきながら、どんな仕事の分野があるかも並行して学びたい。そうやって何を選ぶか、どこに進むかを決めていきたいです。

――他校も見たとのことですが、印象はどうでしたか?

はい、多数調べました。自宅に近いところや資料を取り寄せてみたところなどありました。しかし、正直どこも似たりよったりです。どうしても受講料を見ます。極端に安いところもありました。ほとんどが、「民間資格が取れます」と謳っていました。違いがよく分かりませんでした。この中でいい学校を見つけるにはどうすればと迷っていました。

――たくさんのドローンスクールの中から私どもを選ばれた決め手は?

中村先生のYou Tubeが決定打でしたね。本物という表現をされていました。すごく印象に残っているのが、まず本物を意識してくださいということ。動画は公にでるものですし、スクールの場所も分かっています。そういう隠れたりできない人が、偽物が多いと語っていました。どんだけ自信持ってるんだと。

実際に話をしても、人としてしっかりされている方だと思いました。それですぐに「初級コース」を受けたいなと思いました。

――入学への不安や迷いはありましたか?

金額的には、世間のドローンスクールと変わらなかったので、当初からそこは腹をくくりました。自宅から遠いので、定期的にどれくらい通えるかは不安というか、どうやって計画を組み立てようかなと迷いはありました。ただ、正しいことを学ばなければ通用しない業界だと今回の初級検定で学びましたので、通うとしたら、覚悟、決意を持って通いたいです。

――初級講習を終えた 今の率直な感想は?

難しいの一言です。ただ、逆に言うとしっかり学べばできるものだなと。自分はドローンの経験はないですが、社会経験があります。失敗経験もありますし。そういった意味で、精神的には鍛えられています。ちょっとやそっとじゃめげない練習の仕方や段取りとかは、できると思っています。

今は、介護職です。介護のデイサービスのセンター長といって、管理者をしています。58歳になるんですけど、定年は65まで。まだ定年まである。それで、60歳までには70歳までできる仕事を探したいと思っていたんですよ。ドローンはまったく別業界ですけど、社会経験は活かせると思います。これからの業界なので、踏み込む余地はあるんじゃないかと思って、転職を考えています。

インストラクターの道って、それが増えていかないとまずいですよね。中途半端に飛ばす人が増えてバンバン落としたら、絶対に事故になるし。しっかり教えられるインストラクターが増えないといけない。そういったところで需要があるなと。

一緒に受講した生徒の話を聞いていたら、前行ったドローンスクールでは、「困ったら(送信機から)手を離しなさい」と教わったって。初回こちらに来たときに、中村さんからもそういう話を聞きました。でも、個人的には半信半疑でした。「そんなこと教えるドローンスクールが本当にあるのかな?」と。ところが実際教わったと言っていたから「あるんだぁ!」と思って。そういうドローンスクールが「簡単に民間資格を取れますよ」「2~4日でしっかり教えますよ」と謳っているわけじゃないですか。しかも、何十万も取って。

そういう金脈があると分かって、他校がどんどん参入してきちゃっているのが現状。(国が)どこかで規制かけてしっかりやらないといけない。じゃないと、安いものに騙されてしまうとかありますよね。

初級を受講して、座学は、理系だなと思いました。フレミングの左手の法則を久しぶりに聞いたなと。そういうことが頭にないと、正しいことができないし、危険が伴うんだなと学べました。そこは大きいですよね。技術だけじゃなくて、そういう基礎知識。バッテリーのことだったり力学的なことだったり。そういったことがあっての技術、操作が学べたのが大きいと思います。

実技で難しかったのは、採点でも指摘がありましたが、遠近感ですね。自分ではここのポジションで合っていると思ったところが、実はけっこうずれている。ここは感覚の問題でもありますが、実際に現場で仕事をしたときに、いろいろなシチュエーションがありますからね。初めての現場で、周りも見たことのない景色の中で、「正確にここの下に機体を操縦してください」と言われたら、「う~ん……」と。そこは体験していくうちに分かってくるのかもしれませんが、不安といえば、そういうところかもしれません。

逆に言うと、ちょっと体験しただけで、これだけ課題が見えました。なので難しいという結論に至りました。課題が見えやすいお仕事、業界だと言えます。

――受講中に感じた不満はありますか?

正直まったく無いです。インストラクターからも本当に丁寧に教えていただきました。注意しないといけないことも教わった。いい方で良かったです。お世辞抜きで。

――受講前と後で一番変わったところは?

命がかかっている仕事だなと、改めて感じますよね。機体は落ちやすいですし。落ちるということは、人に当たるということですよね。中村先生が最初おっしゃっていましたね。「命をかける仕事」だと。その意味が本当によく分かりました。安全の大事さは、受講前よりもかなり上がりましたね。

――受講前の自分に当スクールを 今なら何と紹介しますか?

本物をしっかり学びたいなら、中村先生から学んだ方がいいよと絶対に言いますね。今これだけいろいろなドローンスクールがあって、その中から選ばなきゃいけないなら、まずは経験をしっかりされること。そして、正しいことを教えられる人のドローンスクールを選んだ方が間違いないよと言います。他の生徒もおっしゃってましたけど、他のドローンスクール行ってからこちらに入るとなると、他のスクールでそれなりの金額を払ってますから、経済的な負担も大きい。そこは損得の問題になってくるかなと思いますよね。